働きやすい環境にするために「労働衛生基準」が改正されました
事務所内の照度について、トイレ環境について、休養室について、温度について等、多様な労働者の働きやすい環境設備への関心の高まりもあり、職場における労働衛生基準が改正されました。このページではトイレ環境について説明したいと思います。
トイレの環境
原則男女別で数に決まりがあるのを知っていますか?
原則、男性用・女性用は区別することが求められています。そして従業員の数に応じて便器の数も決められています。
男性従業員60人以内→1個の大便器
男性従業員30人以内→1個の小便器
女性従業員20人以内→1個の大便器
を設けることとなっています。
例えば男性従業員65人女性従業員25人の場合
男性用大便器2個
男性用小便器3個
女性用大便器2個
が最低限のトイレの数です。
新たに『独立個室型の便所』が法令で位置づけられました
障害のある方や高齢者の配慮としてトイレに関する多様なニーズが高まっており、男女別のトイレを設けたうえで独立個室型の便所を設ける場合は、便所の設置数を算出する基準より10人ずつ減らすことができることになりました。
先ほどの例であげたところも、
男性従業員65人→△10人→55人(大便器1個、小便器2個)
女性従業員25人→△10人(大便器1個)
(独立個室型便所1個)というようになります。
独立個室型便所とは?
- 男性用・女性用に区別せず、単独でプライバシーが確保されている
- 便所の全方向が壁等で囲まれ、扉を内側から施錠できる構造がある
- 1個の便器により構成されている
上記の要件を満たしていれば、バリアフリートイレも独立個室型便所に該当します。
上記の要件を満たしていない場合は【独立個室型便所】とはならず改修が必要になります。

トイレ環境の見直ししませんか?
障害のある方や高齢者への配慮などもあり、便所に対するニーズは多様化しています。そのような背景もあり今回新たに【独立個室型便所】が新設されました。もちろん男女別便所は原則ですが、これからの時代に合わせてプライバシーが確保された独立個室型便所を新設するのもいいかもしれません。
わたしたちにできること
わたしたちは事業者様のトイレ改修を承っております。この機会に男女別のトイレにしたり独立個室型の便所を設けたりトイレの環境を見直し、働きやすい環境にしませんか?